2011年7月29日金曜日

newLISP v.10.3.2リリースノート翻訳

安定版となるnewLISP v.10.3.2がリリースされていたのでリリースノートをざっくりと翻訳。
newLISPダウンロードページ

とりあえず、newlisp本体とjson.lspが文字列内部のunicodeエスケープ(\unnnn)を解釈してくれるようになったこと、ココには載ってないけどget-urlのカスタムヘッダーのバグが修正されたことが嬉しい。

原文はこちら。配布ファイルのdoc/CHANGESも参照のこと。

newLISP® v.10.3.2 リリースノート

Addtions (追加機能)

  • 文字列が処理可能なクオート文字にUnicodeエンコードを追加。
    例として"\u03b1\u03b2\u03b3"はギリシャ文字"αβγ"に変換される。 この機能はUTF8版newLISPで利用できる。

Other improvements (その他改良点)

  • 自己参照リストの変更におけるエラーメッセージを改良
  • Implicit indexingのエラーメッセージを改善
  • MS Windowsのパス名に利用されるMBCS(Multi Byte Character Set)を理解するように
  • filter, index, clean, exists, for-all関数のスピードアップ
  • series関数の第2引数に関数が与えられた際の処理速度向上
  • find-all関数の第3引数が与えられた際の処理速度向上
  • map関数のメモリ管理と処理速度を改善
  • json.lspがバックスラッシュを含む文字列を処理可能になった

Bug fixes (バグフィックス)

  • filter, index, clean, exists, for-all関数における空リストの扱いを修正
  • inc,dec,++,--関数が引数チェックをしていなかったのを修正
  • dotree関数にブール引数を渡すとクラッシュする問題を修正
  • multi-lineモードにおけるバッファオーバーフローを修正
  • timer関数を再帰的に利用した際のバグを修正
  • read-line関数のEOF指示子をクリアしていなかったことによるバグを修正
  • xfer-event関数が渡す引数を転送した総バイト数から現在転送中のバイト数に変更

Compatibility (前バージョンとの互換性)

このリリースを実行するためのMac OS Xの最小バージョンはLeopard 10.5です。 このリリースはMac OS X Tiger 10.4では動作しないでしょうが、Mac OS X用の デフォルトMakefile(makefile_darwin_utf8)ではまだコンパイルが可能です。

v.10.3.0からv.10.3.2のバージョン遷移において、ほとんどのスクリプトは修正なしに動作する。
xfer-event関数の仕様が変更されたので、その点のみ注意すること。